安全な資産運用として「国債」が人気ですが、実は地方公共団体が募集する「地方債」というものがあるのはご存知でしょうか?
「地方債」も「国債」と同様に満期を迎えるまで持ち続けることを前提ですが、元本保証の債券です。
「地方債」の最大の魅力は利回りにあるので、実際にどの程度違うのか見ていきましょう。
「国債」と「地方債」の利率
現在の「国債」は個人向けで年利0.05%となっていますが、「地方債」となると募集債券や地方公共団体によってバラツキがあるものの、年利0.1%~0.3%程度となります。
個人向け国債の0.05%やネット銀行の定期預金(年利0.05%)よりも2倍から4倍も高い利率です。大手メガバンクの普通預金(年利0.001%)と比べるともう別格と言えるかもしれません。
安全性は国債と同じ程度なので、長期の資産運用にはピッタリなのですが、デメリットもあります。
それは償還日より前に換金する場合においては、売却損が出ること。途中で売却せずに満期まで持てばまったく問題ありません。また、地方債は10年固定が主流のようで3年などの短期の募集は見たことがありません。
地方債について補足
地方債は固定金利となり、半年ごとに利払いがあります。半年ごとに利子分がもらえるのはなんだか得した気分です。
購入は証券会社などを通して行います。全国型市場公募地方債(個別債)という商品は証券会社などで募集されており、好きな地方公共団体の地方債を購入することができます。
住民参加型市場公募地方債(ミニ公募債)というものもありますが、その地方債を発行する自治体の住人である必要があります。
最後に地方債は1万円から購入することが可能なので、資産運用の1つとして購入を検討してみてください。