夫は毎日スーツを着て通勤していましたが、その夫も定年退職してしまい、もうスーツを着ることがほとんどなくなりました。
夫は再雇用の道を選ばず、しばらく家でのんびり。その後は家にいることが苦痛になったのか、異業種へ再就職しました。次の職場ではスーツを着ることの少ない業種でした。
以前は仕事着だったスーツだけにたくさんのスーツやネクタイを持っています。もう着ないのだから、処分を考えることにしました。
スーツの処分に向けて
夫に一言。

「もう着ないスーツは断捨離しよう」
すると、「スーツを捨てることはできない」と言われました。どうやら、思い入れがあったようです。もう着ることはあまりないかもしれないけど、取っておきたいという気持ちが伝わってきました。
一応、数えてみるとスーツ、ワイシャツ、ネクタイなど多数あります。見覚えのあるスーツにいつ買ったのかわからないほど昔のものまで…
作戦変更しました
どうしても、捨てられなさそうなので別の言い方をしてみます。

「着れるものだけ取っておいたら?」
さすがに大量にあるスーツやワイシャツたちに、夫もその気になったようで着てみることになりました。
いざ、着てみるとほとんどが入らないのです。入らないものは捨てると言い出しました。

これで大半は捨てられそうです(よかった)
面白いことに今でも入るものまで捨てるといいます。
理由を聞いてみると、「似合わないから捨てる」とのこと。たしかに若い時のものは、いまでは似合わないこともあるのです。とりあえず、自分から処分することは良いことです。
最終的に残ったもの
スーツ3着といくつかのワイシャツとネクタイだけが残ることになりました。
どうやら、冠婚葬祭用だそうです。(ここまで捨てると思わないほどにスッキリ、驚きました)
ものを捨てることが苦手な夫だけに本当に驚きです。やはり、取捨選択は本人に任せたほうがいいことがよくわかりました。あとでけんかにもなりませんし。
大事なことは、きっかけを与えることなのかもしれませんね。今回はたまたまたくさん捨てるという結果になりましたが、仮にほとんど捨てないという選択をしたとしても、相手を尊重することも大事になります。捨てるのが私になる、逆のパターンもありますから。
今回は当時高価だったスーツを思い切って捨てた夫に脱帽したというお話でした。

これからもこの調子で家の中の断捨離を進めていきたいと思います。