無事に定年を迎え、子供は独立、住宅ローンも完済、あまりお金もかからない生活になってきた所でしょうか。
定年後は、新しい仕事を数時間しながら、年金と少しばかりの収入で暮らしていこうと考える人は多いと思います。趣味や生きがいを楽しみながら、お金に困らない生活をすることはとても理想的でもあります。
しかし、実情を見てみるとそうでもないこともわかります。特に印象的なのは、定年後の生活になってからの破綻が増えているのです。通称シニア破綻と呼ばれていますが、定年後のセカンドライフにも、大きな落とし穴があります。
当然避けたいシニア破綻ですが、どのような事例があるのでしょうか?
4つのシニア破綻事例
浪費破綻
現役時代の生活を続けることで起きてしまう破綻です。
現役時代と定年後の生活は収入が異なります。身の丈に合った生活をしなければ、当然ながらお金はどんどんなくなることでしょう。
家計を抜本的に見直し、収入に合った生活をすることで避けることができます。人間は急に生活レベルを下げることは難しいこともあるため、定年前から徐々に定年後の生活を見据えた生活を取り入れると良いでしょう。
病気・介護破綻
病気や介護による破綻も増えています。近年は、寿命が延びていることもあり、医療や介護にお金がかかるようになっているのです。
医療費や介護費は思っているよりもお金がかかります。ある程度の備えは必要です。
一番の特効薬は健康しかありません。運動の習慣をつけ、健康を維持することにより、病気や介護リスクは大幅に下げられるものです。
パラサイト破綻
子供や孫に援助することにより、自らが破綻してしまうという事例です。
パラサイトとは寄生虫という意味です。子供や孫にお金を無心されてしまい、断れないことにより、自分の生活がままならなくなるケースが急増しています。
子供や孫には、自分の生活をせきららに伝えておくことが重要です。若い人には、老後の生活はお金に困らず、謳歌しているようにしか見えない場合もあるのです。お金を無心されない防衛策になるでしょう。
アクシデント破綻
アクシデントによる破綻も考えられます。特に深刻化しているのは、詐欺による破綻です。
詐欺は詐欺に自分はかからないと自信がある人ほど、詐欺にひっかかるとよく聞きます。
詐欺に対しては、最後に気づくものだと思います。やはり一人で考えずに、みんなで情報を共有することが大事です。家族はもちろんのこと、お金のことなら警察や司法の専門家に連絡しても良いのです。
冷静に周りの人を巻き込みながら、対処することが大切になってきます。